Saturday, February 20, 2010

今日2月20日のAFN放送より

 今日のAFN(米軍)放送によると、
「あのタイガーウッズが久しぶりに公式の場にでて謝罪した」
 こう伝えていた。
実際のところこの事件の真相はどうなっているのだろう。
「藪の中」
 である。
もう一つ、
「トヨタのカローラのハンドルの問題」
 これ連日のように伝えていますよ。
「対応を誤るととんでもない事になりますよ」
 関係者はアメリカのマスコミの反応を分析して、
「迅速なアメリカの人々が納得する対応」
 をお願いする次第である。

Tuesday, February 9, 2010

小説 五十六歳の青春 第9回

 由香里は少年との愛の交わりで一時的には寂しさを紛らわす事はできた。だが、一人になるとまた、
「恐ろしいまでの孤独」
 が襲ってくるのだった。
「ああ、残りの人生を二人三脚で歩いてくれる男性が欲しい」
 心の底から由香里はこう思うのである。
回りの人も心配して再婚を勧めてくれるのだが、相手はみな六十五歳を越した男性であった。顔色を変えると、
「あなたは今年五十七歳でしょう」
 と露骨に嫌な顔をされた。
「私は昭和二十八年の生まれ、戦前生まれの男性とは話は合わない」
 回りの人に本音をこう吐露するのだが、聞いてくれる人はいなかった。それどころか、
「鏡を見ろ」
 と露骨にイヤミを言う人もいたのである。由香里がもっとも情けなかったのは、
「自分の同年輩の男性が自分の事をゾンビでも見るような目つきで見る」
 この事であった。

Sunday, February 7, 2010

小説 五十六歳の青春 第8回

「私は青春の真っ只中、五十六歳の青春の真っ只中」
 少年の愛を受けながら由香里は心の底でこう叫んでいた。
「生きていてよかった。離婚してからの日々は地獄だった」
 辛かった日々を振り返って、由香里は、
「若い男に愛される喜び」
 をかみしめていたのである。
少年の口が由香里の敏感な部分を愛撫し始めると由香里の口から、
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」
 と激しいあえぎ声が洩れた。
「私もしてあげる」
 由香里は少年の敏感な部分を口で愛撫した。
「ウーン、スゴイ。ウーン、ウーン・・・・・」
 少年は身をよじって喜んだ。
由香里と少年の愛は終りそうもなかった。 

Friday, February 5, 2010

小説 五十六歳の青春 第7回

 由香里は少年との愛の儀式に酔っていた。
「少年のみずみずしい体と心」
 が由香里を酔わせるのだった。少年と愛し合っていると、
「遠い昔に失ってしまった若さ」
 が蘇ってくるような気がしていた。
「五十六歳の青春だ、いや性春か」
 由香里は自分にこう言い聞かせた。
「少年に抱かれていると、いや抱いていると喜びがわきあがってくる。癖になりそう」
 由香里は喜びに浸っていた。
少年の敏感なところを口で愛撫すると、少年はまた身をよじって喜ぶのだった。
「ああいい、ああいい、ああいい、ああいい、・・・」
 この声を聞いて由香里はまた興奮して少年を愛撫した。
「ウ、う、う、う、う、・・・・・」
 由香里の口からは激しいうめき声が洩れていた。

Thursday, February 4, 2010

五十六歳の青春 第6回

 由香里は声をかけてきた若い男とホテルの門をくぐった。
お互いに全裸になると、この若い男の裸体がまぶしく由香里の目に映るのだった。
「十八才くらい」
「うんそんなとこ」
 二人は口づけを交わしてベッドに横たわった。久しぶりに由香里の心と体はめらめらと燃えていた。
この若い男の敏感なところを口でしゃぶっていると、自分の敏感な部分も激しく潤うのだった。
「うん、うん、うんうーん、うーん」
 うなるような声が由香里の口から発せられた。
少年の口からも、
「ああいい、ああいい、気持ちいい」
 と甘酸っぱい声があふれ出ている。その声がまた由香里の心と体を刺激するのだった。
「うーん、うーん、うーん」
「いい、いい、」
 この二つの声が何度も繰り返されるのだった。

Wednesday, February 3, 2010

小説 五十六歳の青春 第5回

「誰か私を愛してくれないかなあ」
 由香里は自室でワインを飲みながらこう呟いた。
「離婚したら素晴らしい自分の時代が来ると思ったのに」
 離婚して由香里に訪れたものは、
「恐ろしいまでの孤独」
 だった。
「何とかしないと」
 このまずい流れを変えようとすればするほど、由香里はまずい方向に進んで行くのだった。
「ああ、男が欲しい」
 ほろ酔いになった由香里はこう叫んだが、どうする事も出来なかった。
どうしても寝れない由香里は、また夜の街へ出かけて行き、
「ボーイハント」
 を試みるがうまく行かない。 
あてもなく歩いていると、
「おばさん、おれが相手をしてあげてもいいよ」
 と声をかけてくる男性がいた。顔を見るとまだ十代のようである。

Tuesday, February 2, 2010

小説 五十六歳の青春 第四回

 週末にスナックに行って由香里は七十歳くらいの男性と知り合いになった。会話の途中で由香里の事を、
「おねえさん、おねえさん」
 と呼んでくれた時には、不覚にも涙がこぼれたのだった。久しぶりにその言葉を言ってもらったからである。
「うれしい」
 由香里は本音を吐露した。やがて二人は夜の恋人達の宿へと足を勧めた。
この七十歳の男性は由香里を必死で愛してくれて、由香里も必死で、
「うっふん、うっふん・・・・・」
 とムードを出したが、喜びを得る事は出来なかった。
「心のもやもや」
 を晴らす事はできなかったのだ。
「私の歳ではもう恋をささやく事は出来ないのか」
「そんな事はない」
 自問自答の日々が続くのである。

Monday, February 1, 2010

小説 五十六歳の青春 第三回

 由香里は長年初体験の相手に再会したいと思っていた。初体験の相手がいつも心の中に宿っていたのである。
「あの人だけは私の気持ちを分かってくれるはず」
 こう思っていた。
だが連絡を取ってみると、
「何で連絡して来るんだ。おれの生活をぶち壊す気か」
 と烈火のごとく怒るのだった。
「ああ、思い出は思い出として残しておこう。過去を振り返ってはだめだ。厳しい現実を見つめて生きないと」
 由香里は頭ではこう自分自身を納得させても、
「素晴らしい恋をしたい」
 この思いが失せる事はなかった。
だが、
「この人はすばらしい」
 と思う人は必ず奥さんや恋人がいるという、厳しい現実が由香里を苦しめるのである。