「あなた無しでの生活なんて考えられない」
マリはあえぐようにこう言った。
「親に交際の許しを得よう」
メイジはマリにこう言った。
「駄目よ反対するに決まっている」
こうマリに言われると、メイジも返す言葉が無かった。
「うーん・・・・・・・」
こう言うとメイジは黙ってしまった。
「まず、二人の愛を確かな物にしましょう」
マリのこの言葉に、
「そうだなあ」
メイジは苦悶の表情を浮かべ言葉を返すのだった。
「お互いの家が仲が良ければ、こんなに夜中に元焼き場で現在は墓地になっているような場所で密会しなくても済む事なのである」
メイジは、
「こん畜生」
はき捨てるように言葉を吐いた。
「そんな事言わないで」
マリは必死でメイジをなだめるのだった。
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