2010年11月広島市安芸区矢野において、歴史的和解が成立したのだった。
「旧安芸郡矢野村の田中家と旧安芸郡大井村の森田家が正式に和解したのである」
矢野の主だった人を集めて宴会が開かれた。
「その中には当然、メイジとマリも列席していた」
田中家と森田家の人々が交互に座り杯を酌み交わしたのだった。
「四百年のイザコザが解消しようとしているのだった」
矢野の人々も大喜びである。
「四百年もの間、あっちを立てればこっちが立たず」
の生活をしていたのだから。
「今からはそれが無いのである」
喜ばずにはおれなかった。
田中家と森田家はお互いの当主が、
「今からは親類としての関係を保って行こう」
こう誓い合うのだった。
この物語は今回で終了しました。
(この物語はフィクションです)
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